こんばんは。
ちょっと、時間が遅くなってしまいました。
さて、
日本経済新聞の連載記事、
『人口減社会の未来図』のご紹介を続けております。
今日は第6回。
「続く晩婚化 〜結婚にかわる新しい「家族」象も〜」という見出しです。
今回は世代別の出生関連行動を比較するという切り口で論じています。
記事では、
人口減少の震源は少子化であるが、この問題は外からの災いというより、日本人一人ひとりが、
「経済社会の変化に合わせて合理的に行動した結果」とし、
少子化を開始した世代の一つとして1955年生まれ世代(54〜55歳)と、
少子化が行き着く先として想定される90年代生まれ世代(19〜20歳)との間で、
出生関連行動がどう変わるかを比較しています。
<出生関連行動の世代変化>
女性の出生率要素指標 1955年生まれ 1990年生まれ
(実績値) (仮定値)
1.平均初婚年齢 24.9歳 28.2歳
2.生涯未婚率 5.8% 23.5%
3.夫婦完結出生児数 2.16人 1.70人
4.離死別再婚による 4.8% 7.5%
出生低下率
世代別の合計特殊出生率 1.94 1.26
平均初婚年齢が24.9歳から28.2歳と晩婚化が進み、
女性の20代の過ごし方は、
「家族形成中心からキャリア形成や人的資本形成(自己啓発など)中心へと
様変わりする」
また、「生涯未婚は17人に1人(5.8%)からほぼ4人に1人(23.5%)へと増加」するため、
人生設計が大きく変化する。
「結婚を代替する新しいタイプの「家族」として、多様な形態のパートナーシップが
広まることも考えられる」
と伝えている。
その一方、
結婚した人の平均子ども数(夫婦完結出生児数)は、
「2.16人から1.70人へと減少する。これは、意図的な選択の影響(47%)と
晩婚・晩産により希望子ども数を達成できない影響(53%)に分けられる」
・・・なるほど。
その結果として、
「生涯未婚の増大に伴う子どもを持たない割合の上昇とともに、
一人っ子の増加など、兄弟数の減少が著しい。兄弟数減少は次世代以降の
親族ネットワークを縮小させるなど、社会的影響が大きい」
とまとめている。
ひとつ人口減社会といっても色々な切り口がありますね。
晩婚で希望の子どもをもうけることができない方々が結構いることに、
私はちょっと驚きました。
また、明日もご紹介します。
では。