少し前に不思議な体験をした。
と言っても、心霊とかそういうのではありません。
6月のはじめに、バトミントンの合宿に参加しました。
学生のころはかなり一生懸命やっていたバドミントンなのですが、
ここ5、6年間はまったく遠ざかっていました。
色々なご縁があり、
今年に入ってから月一回のペースで、
練習に参加するようになったのですが、
先の震災で、再び遠ざかり・・・そして6月の合宿となりました。
一泊二日の合宿で、初日の午後は暑い体育館の中でみっちり練習。
心地よい・・・とは言いがたい激しい疲労と筋肉痛。
おまけに夜は大宴会。
疲労によって、日が変わる前に私はダウンしましたが・・・
出来事は二日目の練習で起きました。
軽い基礎練習の後、くるくるとメンバーを変えながら、
試合形式で練習をしていきました。
すると、
試合を重ねれば重ねるほど、体がどんどん動いてくる!
午前中いっぱいの練習時間でしたが、
最後の2試合はこれまでのバトミントン生活の中で、
一番”思い通りに動けている”感覚でした。
普段ならとれないような”厳しい”コースも
なんだか”取れる”気がして、動いてみると取れる!
しかも、打ち返したシャトルが思い通りの場所に決まる!
(ドロップを受けた後に、打ち返されたエンドぎりぎりのシャトルをバックハンドで受けて、
クロスで相手のバックエンドに打ち込む!みたいな・・・わかるかな・・・)
前日の疲れで条件は悪いし、体重もここのところ人生最高値を維持していると言うのに、
この軽さ!
石川遼君が言うところの「ゾーン」に入る・・・と言うのはこういうことなのでしょうか?
ゾーン恐るべし。
でも後から考えると、
これまでは結局自分で勝手に「限界」を作っていたのかもしれない、などと思いました。
取れると思うから動ける。
取れないと思うから、それ以上動かない。
こういうことでしょうか?
こういったことを考えるとき、
以前勤めていた会社の取締役の言葉をいつも思い出します。
「限界を自分で作るな!」
アメリカの心理学者、キャロル・ドゥエックによれば、
人は知能に関して2つの観念を抱いていると言う。
ひとつは、
知能とはもともと限られた量しか備わっていないので増やすことはできないとする「固定知能観」。
もうひとつは、
知能は最終的には努力によって伸ばすことができるとする「拡張知能観」。
体でたとえると、
固定知能観の人は、知能とは身長のようなもの(成長がストップしたらもう伸ばせない)と考え、
拡張知能観の人は、知能とは筋肉のようなもの(トレーニングで筋肉をつけることができる)と考える。
これまでの自分はバトミントンに対して、
「固定知能観」に似た考え方だったのかも。
「限界を自分で作るな!」
身にしみる言葉です。